霊夢と魔理沙がneverwinternights1をやってみるようです。

「暇だな」
「暇ね」
「こんなときはゲームをするに限る」

そして起動されたのは、ネヴァーウィンターナイツ1という、ダンジョンズ&ドラゴンズを原作としたコンピュータRPGである。
「気分転換に拡張シナリオでもやってみるか」
「何やってるの?」
「いや、何ちょっとネヴァーウィンターナイツ(以下NWNと略)をプレイしてみようかと思って」
「どんなキャラにするの?」
「公式シナリオをクリアしたキャラを使うぜ」
「やっぱりウィザードなのかしら?」
「ああ、だが男にしてる。ウィザード15だ。たまには男のロールプレイもしてみたいからな」
「どんな名前にしたの?」
「最初霧雨魔理男にしようかと思ったがあまりにもひどすぐるのでやめておいた」
「それが正解だと思うわ…」
「名前はAshandoって言うんだ」
「どんなシナリオなのかしら」
「今回はシルバーマーチ(辺境の地域ね)のヒルトップって村に住むドローガンってドワーフの弟子らしい。推奨LVは1。ドローガンからもらった指輪を使えば危ないときにテレポートできる」
「へぇ、便利ね」
「特殊なクリスタルが必要だが、自作も可能らしい」
「そこらへん鍛冶に長けたドワーフらしいわね」
「まぁ卒業すれば使えなくなるが」
「部屋の宝箱に自分の持ち物が入ってるようなので開けてみよう」
魔理沙は宝箱を開けた。
「自分の日記やらクリスタルやらいろいろ入ってるな」
「私は4人の弟子のうちの一人で、他にパラディンのミーシャ、ハーフオークのゼノス、ドワーフのドーナがいる」
「そろそろ卒業間近で試験があるようだ」
「で、宝箱に入ってたドローガンの指輪でドローガンのもとに戻れる。特殊なクリスタルが必要らしいが。これが公式の帰還の石の代わりになるのかな」
部屋を出ると、弟子たちが集まってくる。
ゼノス「おお! アシェンドではないか!我らがミーシャの最終試験の結果は、もうお聞き及びだろうな?」
魔「こいつがハーフオークの弟子か。なんか傲慢そうだなぁ」
ミーシャ「からかうのはやめて、ゼノス。あなたにだって、うまく出来たとは思えないけど」
魔「パラディンだけあって、真面目そうだなぁ」
霊「ミーシャというと、小熊のミーシャを思い出すわね…」
ゼノス「いやいや、この俺様なら、ドローガンに言われたとおりにやっただろうよ。(中略)ゴブリンの子供を助け出すというのなら別段難しいことではない」
ドーナ「ふん…まずは身包みはがして、もらうものをもらってから助け出すのが筋でしょ。師匠がそれを知らないとは思えないけど」
魔「こ、こいつは盗賊か? 欲深いやつだな〜」
霊「あんたが言うか…」
ゼノス「はは!おまえさんは、われわれの中でも一番欲深い盗人だからな!」
ミーシャ「でも子供だろうがゴブリンなら邪悪な生き物よ。手なんか貸せないでしょう? これは公平な試験とは言えないわ」
魔「確かになぜそんな試験なのか疑問を感じるな…ここは質問する選択肢を選ぶか」
霊「身ぐるみはがすのは当然でしょう? ゴブリンなんだし。お金が儲かるわ」
魔「お前は黙ってろ」
アシェンド「師匠がゴブリンを助けるよう望んだ?なぜだ?」
ドーナ「師匠は私たち全員を試験するのよ、アシェンド。修行を終えるときに、ふさわしい能力を持っているようにね」
ドーナ「当然、あんたの試験は私たちとは違うでしょうけど、目的は同じよ。師匠はとても頭のいい方だからさ」
ゼノス「誰もが引退前はすごい冒険者だったという。俺様が学びたいのはそこであって、禅問答じゃない!
ミーシャ「わからない。多分師匠の試験には、私が考えもしなかった教訓があるんだわ…
魔「ここで選択肢が出てきた。一番面白そうな3番を選ぶかな」
アシェンド「(はぁ)…皆、他にやることはないのか?」
ドーナ「どういうこと? あんたにはやることがあるの? 皆、今日の訓練は終わったのよ
ミーシャ「先輩だからといって、私たちより上ということにはならないのよ、アシェンド。正直言って、師匠がなぜあなたをそんなに高く評価しているのかわからないわ。
ゼノス「フン! ドワーフの評価がどうした? 俺様は、あいつから得られるものを学びに来ただけだ
魔「こいつ、からかいたくなるなぁ…というわけで4番」
アシェンド「バカだな、ゼノス。今まで何も学んでこなかったのか。
ゼノス「そんなおべんちゃらで修行を早く終えられるのなら、ドローガンの教えの価値も疑問だな。
ミーシャ「師匠のほうが、あなたの価値に疑問を感じているかもね、ハーフオークさん。
ゼノス「ふん、パラディンにしては、口が達者じゃないか、お嬢さん
ドーナ「アシェンド…あんたの最終試験がもうすぐだと師匠が口にしてるけど、もう準備は出来てるのかい?
アシェンド「大丈夫だ、問題ない
ミーシャ「あなたは自信満々なのね。私にも同じことが言えたら…
ゼノス「ドローガンは、最終試験のとき、アシェンドの指輪を取り上げるぞ!ははっ、お前にはテレポートはなしだ!
ミーシャ「でも師匠は私たちの安全のために指輪をくださったのよ。訓練の間、私たちが殺されるのを防いでくれたじゃない!
ゼノス「だからこそ、巣立ちのときを迎えるかどうかの試験として一番いいんだろうが。どうだ、アシェンド? 指輪を返す覚悟はできてるか?
アシェンド「師匠が返せというならそうするさ。
ゼノス「なら、ドローガンが菓子パンを買って来いと言えば、それもやるのか?
魔「この世界のこの時代に菓子パンなんてあるのか…?
ドーナ「ハハ!ゼノスは耐久力がなくて、よくあの指輪に助けてもらったもんね。だから指輪を高く評価してるんだよ。
ゼノス「だまれ、ちびのドワーフめ。そっちこそ大事な指輪に必要なフォーカス・クリスタルを常に持っていたくせに
ドーナ「用心に越したことはないって、いつも言ってるでしょ
ミーシャ「アシェンド、最終試験の内容は知っているの?師匠はもう何か言った?
アシェンド「いや、聞いてない。最終試験がどうなるか見当もつかない。
ミーシャ「自分の最終試験が待ちきれない。あなたが羨ましいわ、アシェンド
ゼノス「初めて意見があったな。この俺様は、冒険者にあろうとドローガンのところへ来た… 俺様は冒険がしたいのだ!
ドーナ「その通り。このヒルトップで、わくわくするようなことが起きると良いんだけどね。
会話が終わった途端、何者かの襲撃が始まる。
魔「まただよ(笑)

続かない。