船戸明里:Under The Rose2(幻冬舎コミックス) 春の賛歌

 ついにライナスは母の死因に行き着く…。それは皮肉にも自分の出した書簡が原因だった。そしてライナスは牧師になるために(贖罪のため?)寄宿学校に入りこの物語の語り部ではなくなり脇役になった。ちくしょう。冬の章はこれでおしまい。ライナスが父親の誰か証言するためにバーネットってメイドが出てくるんだけど、この二人くっついたりして? この時代の貴族の子弟ってパブリックスクール行くのが普通かと思ってたんだけど…。そうでもないのかな?
 そして次からガヴァネス(女家庭教師)の視点で物語りは描かれる。この春の章がずっと続いてる(笑)。来たばかりの彼女にはまだこの屋敷の真実がまだよくわかっていない…。彼女は打ち解けないロウランド家の子供たちと近づこうと努力するのであった。彼女のことで侍女とメイド同士で口ゲンカしたり使用人の立場の違いとかかかれていて興味深い。ウィリアムが口のきけない女中」を虐待するのはストレスのためか?