ジェフリー・アーチャー:プリズン・ストーリーズ(新潮文庫)

短編集。作者が刑を食らったときに聞いた実話が元になっている。
 昔から世の中の暗いところに興味があったんですが、アーチャーの獄中記は大変面白く、ムショの世界に興味を抱かせるものだった。そしてこのプリズン・ストーリーズである。犯罪の手口も面白いし、筋も面白い。転んでもタダでは起きない男だ。
 しかしまぁ、オー・ヘンリーばりのことを本気でやってのける人間がいたとは…。まるっきりやってること乞食なのだが。ケニントン卿の話でちょっとカントリーハウスの話が出ている。

イギリスだと


「刑期を食らっているダチのスケとは寝ない」


そーゆー不文律があるんですね…。(日本でもありそうだけど