魔夜峰夫:文庫版パタリロ9巻(白泉社)

 今でも続いてるギャグ漫画の文庫版。なんとなく懐かしくなって図書館にあったので借りてきた。私が一番最初にパタリロを見たのは単行本5巻目のスターダスト計画だった。そのギャグに大うけしてしまい、学生のころまで36巻ぐらいまでは買ってた。(マライヒが子供産むあたり。なお、マライヒはれっきとした男性である)あんま美少年が出てきてもそんなに抵抗なかった。ていうかエッチなシーンがあるとけっこう喜んでいた(笑)。その後は飽きてほとんど読まなかったけれど。やはりこれのキモはパタリロとバンコランのボケとツッコミにあるのだろうと(どきにマライヒも交えて)思う。あ、タマネギ部隊の存在も見逃せない。文庫版の収録順は必ずしも単行本と一致しておらず、けっこう入れ替えされているようである。このころはまだ面白かったな…。
9巻に収録されている話は:

ライヒの季節
大帝の罠
腐ったリンゴ
パタリロ大集合
バンコラン −MI6にて
11月のサナトリウム
ライヒの浮気
パタリロ!EX編
気分・紀文・奇聞

などである。
 キーンの話は後回しみたい。マライヒの季節にはレンショー子爵って政治家が出てくるが…貴族院でそんな活躍できんの? どーしてピョートル大帝なんてネーミングなのかよくわからんな。史実のピョートル帝とあんまり関係ないような。(大帝の罠)バンコラン MI6にては、パタリロが一切出てこない異色な話。マライヒの浮気ではこの話でKGBの殺人暗殺セクションという単語を知った。でも現実にはそんな部局存在しないけどね。ていうか非合法工作するやつがいるところが公式の組織として存在してたまるか。いかに共産主義の国といっても。スメルシュって組織は実在したけど、あれは元々二次大戦の戦争捕虜を尋問する組織だったような…。気分・紀文・奇聞ではマリネラに強力な防諜機関が存在することが判明。多分後付設定だろうけど(笑)。しかもチーフは警察長官だったっていう…。人の集め方が巨人(野球の)っぽいな。
 最初に読んだ当時はマライヒがランダムに教え込んでることとかマライヒマスターベーションしてるってことがわかりませんでした(苦笑)。